くまーるブログ

あやしうこそものぐるほしけれ。

過則勿憚改

いつの間にか、経験の長い日本語教師になっていました。

経験は臨機応変な対応ができるようになるなど
いいこともありますが、
時に経験が判断を妨げたり、固定観念を作ってしまうことがあります。

最近、それを深く感じた出来事がありました。

 

みんなの日本語 初級』の文法解説(正確には「翻訳・文法解説」)の位置づけについてです。(以下のリンクは英語版)

 

私は、自分自身が所属した日本語学校や、日本語教師の方々の話から、

「本冊と文法解説はセットで持つ」

ということがごく普通のことだと思っていました。

でも、「本冊だけを使って授業している」ということを知ったとき、「えっ?! そうなの!?」と思ってしまいました。

 

そこで、Twitterのアンケート機能を使って、アンケートを取ってみました。

以下が、アンケートの結果です。
(200人の方の回答をいただきました。ありがとうございました。)

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3/31朝から4/2朝までの48時間でお聞きしました。

もちろん、Twitter内だけでのアンケートなので、実態とは異なるかもしれませんが、参考にはなると思います。

結果を見てまず思ったことは「本冊と文法解説はセットで持つ」という認識を改めねば、ということです。

単純に数字だけ見ると“「本冊と文法解説はセット」という人が多いじゃないか。だから私の考えは正しい。「本冊だけで教える」なんてありえない”みたいに主張することもできるかもしれませんが、私はそう捉えません。

実際に「本冊だけを使って授業している」ということを受け止めなければならないな、と思いました。
そして、『みんなの日本語』1つとってもいろいろな教え方があり、「本冊だけを使って授業している」という事実があることを、これから日本語教師になる方にも伝えていかなければな、と思いました。

 

もちろん、『みんなの日本語』を使って教えることも、日本語を教えることの1つであることも伝えていかなければな、と思います。

できるだけ経験による固定観念を持たず、時代時代に合わせて柔軟に捉え、ありのままを伝えらえる人でありたいな、と思いました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。