昨日は鉄道の日でした。
今から151年前の明治5年(1872年)の10月14日に新橋~横浜(ただし、位置としては桜木町)の間で鉄道が開業したことを記念して、この日を鉄道の日としたそうです。
もっとも、新橋~横浜間の鉄道は「仮開業」の形で6月ごろには汽車が走ってたようなのですが…。
添付したのは、明治5年(1872年)当時の時刻表だそうです。
当時は1時間に1本ぐらいだったのですね。
特徴的なのは「時」ではなく「字」が使われていたこと。
これは、それまで使われていた「一時(いっとき=約2時間)」などと区別するためだそうです。
不定時法から定時法への移行期だということがこの資料からもよくわかります。
さて、当時は新橋~横浜間の移動に53分かかっていました。
距離を約30kmとすると、当時の徒歩での移動の場合、30kmは丸一日かかる距離でした。
それをたった1時間弱で移動できるので、驚異的な乗り物だということが分かります。
では、現代と比較するとどうなのでしょうか。
初代横浜駅だったのは、今の桜木町駅であるので、新橋から桜木町へは京浜東北線・根岸線で1本で移動できます。
Yahooで検索してみました。
朝8時台で比較してみると…。
現在の京浜東北線・根岸線で40分かかります。
停車駅が多くなっているにもかかわらず、13分の短縮です。
電車の威力なのでしょうか。
仮に、時刻表と同じ駅だけ止まると推定すると、
(「神奈川」の駅は今の東神奈川駅と横浜駅の中間だと言われています)
30分ぐらいで移動できたのでしょうか。
いや、それは早く見積もりすぎかな💦
35分ぐらいでは結んでくれそうです。
さて、次に気になるのはお値段。
賃金表(この言い方もなんか新鮮)によると、
新橋~横浜間の運賃は
上等運賃:1圓12銭50厘
中等運賃:75銭
下等運賃:37銭50厘
となっています。
自分で現在の貨幣価値に換算してみようかと思ったのですが、ジョルダンによい資料がありました。
ジョルダンによると
新橋-横浜の運賃は以下の通りです。
上等運賃:1圓12銭50厘 / 1両2朱(約10,870円)
中等運賃:75銭 / 3分(約7,250円)
下等運賃:37銭50厘 / 1分2朱(約3,620円)
とあります。
現代の運賃は483円です。
これはICカードの場合で、紙のきっぷの場合は490円です。
上等・中等などがあるようなので、グリーン車に乗ったことを仮定してみましょう。
(京浜東北線・根岸線にはグリーン車はないですが)
50kmまでの普通グリーン料金を見てみると、
事前のホリデー料金が580円
車内の平日料金が1,040円
となっています。
だから、一番高い組み合わせでも、1,530円。
当時の運賃がいかに高いかがわかります。
でも、歩いて1日かけて移動していたのが1時間になるのだから、この金額は妥当なものだったのかもしれませんね。
今回は完全に趣味の世界でした💦
最後までお読みいただき、ありがとうございました。