どういうことかというと…。
『2分で読解力ドリル』を宅建士の試験を受ける方々に紹介していただいた関係で、宅建受験の世界を知ることになりました。
宅建受験の世界では、スター講師の方々が何人もいらっしゃいます。そういった先生方は、宅建試験を隅々まで知り尽くしていらっしゃり、受験に関するノウハウをお持ちです。それを「●●塾」という形で、オンラインや対面で講義を行っています。
それだけでなく、宅建の雑誌に顔を出したり、本を出版したり、宅建講座を扱う資格学校にも講師として招かれたりしています。
“スター”が遍在しているのです。
あちこちで、スター講師の方々を見かけるのです。
翻って、日本語教育のほうはどうでしょう。
例えば日本語教育能力試験(または登録日本語教員試験)の場合…。
自分で調べたり、他の方々に聞いたりすることによって、日本語教育能力検定試験(または登録日本語教員試験)受験のリード役を担っている先生方がいるのがわかりました。
ですが、そういう先生方は、自身のホームページやSNSで見るだけで、他の媒体で見かけることがありません。日本語教育に関する書籍を出しているとか、雑誌に顔が出ているとか日本語教師養成講座の対策講座の講師として招かれるとか、そういったことを見かけません。
遍在じゃなくて偏在している感じがするのです。
なぜ、遍在じゃなくて偏在になってしまうのか…。
自分なりに考えてみました。
(A)検定試験(or日本語教員試験)受験のリード役を担っている先生方が外につながろうとしない
(B)出版社や日本語教師養成講座が、検定試験(or日本語教員試験)受験のリード役を担っている先生方に声をかけない
このどちらかが考えられます。
(A)の場合はどうなんでしょう? 検定試験(or日本語教員試験)受験のリード役を担っている先生方は外との接触を好んではいないのでしょうか? 好んでいないとしたら、なぜなのでしょうか? 内向きなのでしょうか?
(B)の場合はどうなんでしょう? 検定試験(or日本語教員試験)受験のリード役を担っている先生方に声をかけない理由は何でしょうか? 実績が足りてない? 解説がわかりにくい?
いや。
(B)については実績も足りていると思うし、解説も分かりやすいと思います。そうなると私としては(A)のほうなんじゃないかなと思うのです。もしかして、外の世界へのアピールもしくは働きかけが足りてないのではないでしょうか。
「外の世界へのアピールもしくは働きかけ」っていうのが、気になります。
というのも、この業界自体が「外の世界へのアピールもしくは働きかけ」に対して得意としていないものがある気がするからです。
かくいう私も「外の世界へのアピールもしくは働きかけ」を上手に行えているわけではないのですが…。でも、外の世界とはつながり、今まで各種お仕事もいただいています。中学受験雑誌に寄稿したこともありました。
元に戻りますが、(A)にしろ(B)にしろ、受験のリード役を担っている先生方の多方面での活躍が見てみたいものです。