昨日(3/17)、とある日本語学校の勉強会にてお話をさせていただきました。
教員向けの勉強会・研修を対面で行うのは、コロナ前以来久しぶりです。
それだからでしょうかね。緊張してしまいました。
でも教員の皆さんがうなずいたり、考え事をしたりしている様子が手に取るように見えて、嬉しかったです。反応って気になるじゃないですか。オンラインだと、反応が見えづらいんですよね。
このような機会を設けてくださったこと、とても嬉しくありがたく思います✨
さて。
終わった後はその学校の先生方と食事🍴に行きました。
こういうのも久しぶりです。
コロナ前以来です。
いや、コロナ前でも、勉強会・研修の講師をした後、その学校の先生方とごはん食べに行くっていうのはそうそうあるものではありませんでした。「ニシクマ先生、今日はありがとうございました」と言われてそのまま退散、ということも多かったです。
勉強会・研修の講師をした後、その学校の先生方とごはん、っていう場合に共通しているのは、その学校の先生方がとても仲がいいことなんです。
そして、初対面の私にもとてもフレンドリーなんです。「よそ者」の私をあたかも同じメンバーの一員であるかのように接してくれるんです。
中国地方のとある日本語学校さんがその典型例で、研修後の食事がとても楽しかったです。その学校の先生方とも仲良くなり、その後も数回その学校を訪れています。
昨日訪れた学校の先生方に対しても、それと同じものを感じました。なので社交辞令抜きで「また来ますね」と言いました。
この学校も、私が普段いる名古屋から遠いんですけどね(笑)
でも多分、また行こうと思っています。必ず行くと思います(笑)
話を戻しまして。
昨日の日本語学校の先生方とお食事に行ったのは、もんじゃ&お好み焼きの店でした。
もんじゃとお好み焼きの両方を食べたのですが、
もんじゃは私、普段から食べ慣れていません。
名古屋には、もんじゃを食べることができる店はほとんどないんです。
なので、鉄板を目の前にしてちょっと戸惑いながら食べていました。
私以外の先生方は、慣れています。
(あとで聞いたのですが、その学校の先生方にとっては行きつけの店なのだそうです)
戸惑っているのが周りの先生方に伝わったんでしょうね。
「ニシクマ先生、このヘラで焼き付けながら食べてください」と言われました。
そのとき、私は「ん?!」となりました。
「焼き付ける」は、私は「脳裏に焼き付ける」みたいな言い方でしか使わないからです。
鉄板を前にしているので「焼き付ける」の意味は分かるのですが、なんかピンと来ないのです。
養成講座的に言うと、理解語彙ではあるのですが使用語彙ではないのです。
ボーっとするわけにはいかないので、他の人のやっているのを見よう見まねでコテで焼き付けてみるのですが、上手に「焼き付ける」ことができていないんでしょうね。
私の様子を見かねた先生が「ニシクマ先生! もっと強く!」と言うのです。どうやらしっかりと焼き付けてヘラから離れなくなったら食べごろだとのこと。
私がヘラで焼き付ける姿は、周りの先生方から見たら「ヘラでもんじゃを撫でている」ようにしか見えないのだそうです。もっと強く押さえつけるようにする必要があるみたいです。
勝手がわからないので、試行錯誤を繰り返す私。そしてそれを見ていた別の先生がお手本を見せながら「こんな感じでしっかり焼き付けてください!」と言うので、とりあえず「はい」という私。
あれ?🤔
これって日本語がわからないときの学習者がとりあえず「はい」と言ってしまうのに似ていないか?
と思いました。
学習者に説明をしても、当の学習者は理解したのかしてないのかのかわからない表情で「はい」ということがありますが、それと同じだな、と思いました。
うまく言えませんが、人間ってわからなくてもひとまず先へ進んじゃう時ってあると思うんですよね。実際に今回自分がその状況になることで、学習者の気持ちになることができました。
ということを感じた「もんじゃタイム」でした。
いや~。
もんじゃは、私にとっては色んな意味で異文化です(笑)