くまーるブログ

あやしうこそものぐるほしけれ。

 

ういろうやまんじゅうで有名な「青柳総本家」というところがあります。
「青柳」は「あおやぎ」と読むのですが、なんで「あおやなぎ」じゃないのでしょうか?


理由はわかりませんが、よく考えたら、「柳」という字、色んな読み方をすることに気づきました。

以下に、まとめてみました。


YANAGI

柳町(なやぎちょう、やなぎまち)
柳沢(やなぎさわ、やなぎざわ)
柳田(やなぎた、やなぎだ)
柳原(やなぎはら)
柳崎(やなぎさき)
柳本(やなぎもと)
柳島(やなぎしま)
柳橋(やなぎばし)
柳生(やなぎう)
柳谷(やなぎたに、やなぎだに、やなぎや)
小柳(こやなぎ、おやなぎ)
大柳(おおやなぎ)
黒柳(くろやなぎ)
高柳(たかやなぎ)
青柳(あおやなぎ)
若柳(わかやなぎ)
片柳(かたやなぎ)
平柳(ひらやなぎ)

 

YANA(G)

柳津(やないづ)
柳瀬(やないせ)
柳田(やないだ)
柳谷(やないだに)

 

YANA[GI]

柳川(やながわ)
柳瀬(やなせ、やなぜ、やなのせ)
柳ケ瀬(やながせ)
柳ケ坪(やながつぼ)
柳国(やなくに)
柳森(やなもり)
柳井(やない)
柳島(やなじま)
柳戸(やなど)
柳原(やなばら)
柳河内(やなごうち)
大柳(おおやな)

 

YA[NA]GI

柳沢(やぎさわ)
柳橋(やぎはし)

柳楽(やぎら)

柳原(やぎわら)

青柳(あおやぎ)
若柳(わかやぎ)
草柳(そうやぎ)
高柳(たかやぎ)

 

YA[NA](I)

柳生(やぎゅう)

 

YA[NA](G)

小柳津(おやいづ)

 

[YA]NAGI

柳楽(なぎら)

佐柳(さなぎ)
野柳(やなぎ)

 

「小柳津」に至っては、もう違う漢字を当てはめたほうがよいぐらい、音を飛ばしています・・・💦 「小焼津」でもいいではないか。

それと、読みが二通りあるものも存在します。

 

高柳-「たかやなぎ」と「たかやぎ」
柳沢-「やなぎさわ、やなぎざわ」と「やぎさわ」
柳橋-「やなぎばし」と「やぎはし」
柳瀬-「やないせ」と「やなせ、やなぜ、やなのせ」
柳原-「やなぎはら」と「やぎわら」

柳楽-「やぎら」と「なぎら」

 

音読み・訓読みといった違い以外でも、漢字を読むのが大変だな、と思います。
「柳」は「リュウ」(音読み)と「やなぎ」(訓読み)だけで十分なのに、「やなぎ」のほうはこれだけバリエーションがあります。おそらく時代の流れと共に、読みが変化していったと考えるのが適当なのでしょうが、結果として「読みを増やす」ということになったのは否めません・・・。

地名・人名は、日本語を学ぶ学習者にとって、「難攻不落の砦」である気もします。
いっそのこと攻めるのをやめたほうがいいのかもしれませんね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。