バングラデシュでの滞在も最終日になりました。
今回は完全に現地のアテンドによるものなので、自由がありませんでした。
今日も今日で仕事がない日なのにもかかわらず、観光地に行く予定を組んでくださいました。
でも、出かける前にちょっとだけ時間があるので、バングラでの感想を書いておきたいと思います。
タイトルにあるように、「驚いたこと、腹が立ったこと」の2つのテーマで書きます。
まずは、驚いたことです。
何かというと、交通量の多さです。
人が多いからしょうがないのかもしれないのですが。
(人口1億6,500万人、人口密度1265.2人/km2:どっちも世界8位)
でも、渋滞が起きる理由がひとつ、自分なりにわかりました。
それは、
信号機がない
のです。
本当にどこにもないのです。
市内の大きい交差点には警察官が交通整理をしていますが、それ以外の場所では野放し。
ある意味無法地帯です。
まじめで他人にやさしく、知らない人にも親切なバングラデシュ人なのですが、
道路の上では、それが嘘みたいに人が変わります。
とにかく譲らないのです。
みんな、我先に向かいます。
「突っ込んだもん勝ち」という言葉が、使われすぎて言葉の価値をすり減らすぐらいに、みんな先へ先へと突っ込んでいくのです。
狭い道でのすれ違いも、ある意味「譲ったほうが負け」という感じの世界です。
バングラデシュは乗り物の種類が多く、
車
バイク
トゥクトゥクみたいなもの
オート(バイクを改造して座席を作り、最大6人乗れる乗り物)
リキシャ
などが、道に所狭しと走ります。
そんな乗り物たちが強弱・大小関係なく突っ込むので、渋滞が起きるのです。
私が毎日泊まっていたホテルからほぼ毎日通っていた日本語教育施設までは10kmぐらい離れているのですが、その移動に、
早くて1時間、遅くて2時間近くかかります。
なので、ある意味通勤するだけでぐったりします。
通っていくうちに、渋滞ポイントがわかってきました。
S字にカーブしてるところ、踏切、などがそういうポイントがあるのですが、
私が「魔のジャンクション」と勝手に名付けた場所があります。
説明しにくいので図にしたのですが、
横向きの流れが土手の上です。
(土手といっても川があるわけではない)
そして縦向きの流れがあるのですが、両方向とも土手に向かって上り坂になります。
その交差点を我先に我先に車などが目指すわけなので、毎日がカオスなのです。
オマケに図の中のAからBの方向に向かう車も少しある関係で、余計に混乱します。
警官を配置して絶対に交通整理をすべきなのですが、いません。
ある日はこの場所で1時間以上待たされたときもありました。
でもさすがにみんな、困るんでしょうかね。
どこかからか、交通整理をする人が現れます。
恐らくボランティアです。
いや、間違いなくボランティアです。
何人かの人が3方向の車を順番に止めて、流れを作っています。
流れが速い日もあったのですが、そういう時は、たいていボランティアの人がいます。
お金にならないのに、大変だな~と思いました。
なのでこの国での通勤、通学は覚悟しておいたほうがいいかなと思います。
職住接近が理想です。
さてもう一つは、腹が立ったことです。
バングラデシュの人は、写真を取るのが好きなので、訪問先等で写真を撮りたいと言います。
それは全然かまわないのですが、写真を撮るとき、
「はい、チーズ」
とか
「1,2,3」
とかの掛け声(?)を一切言わないのです。
最初は「そういう人もいるんだ」ぐらいに思っていたのですが、いろんな人に撮られていくうちに「みんなそうじゃん」と思うようになりました。
集合写真でも「撮りますよ」みたいなことを一言も言わずに黙って撮っているので、ポーズとか表情とか何もしないまま撮影終了、ということもあります。
なので、だんだん「写真撮るときは何か言え!」と思うようになりました。
そして、だんだん腹が立ってきたのです(笑)
もちろん、声を上げて怒ったり注意したりしたわけではないのですが、腹が立ったなあ。
あと、関係ない人が勝手に写真撮ったり動画を録ったりしてるのも、「いやだな」と思いました。
日本語教育施設の訪問のときも、明らかに関係ないと思われる人(例えばとある留学コンサルタンシーの場合、日本だけじゃなくてオーストラリアとか韓国とか別の国の留学希望者もいる)がなぜかオーディエンスとして立っていて、我々の撮影風景を撮ったり録ったりしてるのです。
あと、昨晩は日本人大勢+バングラ人とでレストランに食事に行ったのですが、私たちが食べている様子を、店員がスマホで撮ったり録ったりしてたのです。最初は「我々のメンバーのだれかに頼まれたのかな」と思っていたら、撮り終わったら自分のポケットにスマホを入れて立ち去っていくではないですか。
なんか、腹が立ちました。
同じ御一行様のメンバーのひとりが「きっと、こんだけの日本人がまとまってこのレストランに来てるのが、珍しいから録ったんじゃないですかね。もしかしたら勝手にGooleMapの自分の店のところに動画をアップするかもしれませんよ」と言っていました。
さもありなん、ですね。
色々なことを感じたり思ったりした1週間でした。
この2つのこと以外は、いいことばかりです。
ご飯はおいしいし、人はまじめでやさしいです。
今回のお仕事はこれで終わらないので、再びバングラデシュに来ることがあると思いますが、次もきっと楽しい滞在になると思っています。住むのは大変な国だと思いますが、まとまった期間の滞在なら苦にはなりません。
また次の機会を楽しみにしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。