くまーるブログ

あやしうこそものぐるほしけれ。

計算の表現、単位の読み方、数字の読み方って、いつ教える?

  ロジトレ(には、計算が必要な問題とか、kmなどの単位とかが普通に出てきます。
 今日、ロジトレ(青)を使っているクラスで、計算を必要とするところに入りました。

 そこで確認を兼ねて、数学の時間…。

 学生には「あ、数学の時間じゃないですよ。スマホの電卓使ってください。大事なのは読み方なので・・・」と伝えました。

 今日のクラスについては、四則演算は「+」「-」は「たす」と「ひく」と読むのを知っていましたが、「×」「÷」については知りませんでした。「=」は「は(wa)」と読むのは知っていました。

 

 だから、「1+2=3」「3-2=1」の読み方は大丈夫です。
 あと、「2×3=6」や「6÷3=2」の読み方もすぐに慣れました。

 

 でも、これとは別の言い方もあるんですよね。

 

たすと、3になる。
からひくと、1になる。
かけると、6になる。
わると、2になる。

 

 これについては、「助詞が難しい!」と私自身も思っています。
 今日のクラスの学生は、この助詞使い方についても熱心にメモを取っていました。

 

 そしてそれを抜け出すと、今度は小数点。

 「10.2」は、案の定「じゅうてんに」と言います。
 「じゅっ」という発音は、長音が促音に変わるというかなりな変化球なので、レベルの高い学習者でも難しいのだろうと思います。

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 数字の言い方も、くせものです。

 「9.25」を「きゅうてんにーごー」と読むのは、音声学的には理解していても、学習者には音声学のことを言ってもしょうがないので、「ここ、長く発音します」としか言えません。

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 そして、単位。

 今まで、ロジトレ(青)を使って授業をするときに必ず学習者に驚かれたのは、

 

「日本ではkmの省略も、kgの省略も、どっちも『キロ』です」

 

 ということでした。

 世界的には珍しいのだとか。
 どっちからしいのです。つまり、「キログラム」は「キロ」にするけど「キロメートル」はそのまま使うとか。

 あとは「200km」は「にひゃくキロ」という人もいるけど「にひゃっキロ」のほうが多いかな、など・・・。

 そして、面積・体積などに必要な「平方」「立方」など・・・。

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 本当に話を始めると止まらないぐらいです。

 

 そこで、疑問があります。

 日本語教育の中では、こういった計算の表現、単位の読み方、数字の読み方っていうのはどの段階でどのように学ぶものなのでしょうか?

 初級から? 中級に入ってから? 上級までやらない?

 

 教科書のコラム的なところに単位の紹介があるのを見た記憶がありますが(あやふや)、コラムなのでそれをきちんと教えることはしないでしょうし・・・。

 

 日本語教師の皆さま、教えていただけますと幸いです🙇

 


 ちょっと話は変わりますが、数学って、世界共通だと思っていませんか?
 それが意外にも国によってちょこちょこ違いがありまして…。

 これも、日本語教育で数字を扱うときに知っておくといいなと思うことです。

 今回はベトナム人学生ばかりのクラスでしたが、答えを書いてもらったところ、写真のような書き方をしました。

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 「2.2」は少数を表しているように思われるかもしれませんが、これ、掛け算なのです。

 また、休憩時間に学生のスマホの電卓の画面を撮らせてもらいましたが、「おや?」と思いませんか?

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 小数点とカンマの使い方が逆なのです。
 なので、ベトナム人の学生にこういった計算問題を紙に書いてもらうと、カンマと小数点の使い方が異なるため、日本人が見るとビックリするだろうと思います。

 

 いやはや」ですね💦

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。