くまーるブログ

あやしうこそものぐるほしけれ。

運筆力と漢字理解との関係

 漢字の学習は、日本語学習の中でもとても大変な部分だと思います。

 漢字の学習方法についてはさておき、私が気になるのは

 

運筆力と漢字理解との関係

です。

 

 子ども向けのひらがなの練習本には、まず運筆の練習がありますよね? ジグザグの線を書いたり、らせんを書いたり。

 

 

 漢字の話なのにいきなりひらがなの話に移ってすみません…。
 しかも日本語教育についての話なのに、母語話者、しかも子どもの話に移ってすみません…。

 成人の日本語教育の場合には、あの運筆練習というのは必要ないのでしょうか? 私は、「あれは必要があるんじゃないか」と思っていまして…。

 

 子どもが行うこととされているので、成人の日本語学習者に行うのはよくない、という考えもあるのかもしれません。
 でも、子ども向けだけではないんですよ。


 大人向けで言うと「筆ペン」ですかね。
 その練習でも、ジグザグとからせんとかがあるんですよ。

 そして次の段階として「はらい」とか「折れ」とかの練習もしなくちゃな、と思います。
 例えばこんな感じの…。


 上記のサイトの「小筆練習・無料プリント」というのがありますが、これは小筆(こふで)の使い方の練習のためか「`」がたくさん入っていますが、これを鉛筆・シャーペン用にアレンジしたものがあればいいなぁ、と思っています。

 こうして、「はらい」とか「折れ」などの筆画のパーツ(永字八法と言えばいいのでしょうか)を覚えるだけでも、漢字の字形の正しい認識が進むんじゃないかと思います。


 と、いろいろ書いてきたのですが、そもそも論として、運筆の練習をすれば漢字の理解も進む、みたいな調査・研究は、あるのでしょうか?
ネットで検索する限りではありませんでした。

 

 

 


 また、運筆力に関するサイトを見ていると

 

 運筆力が弱いと「ノートを取るのが追いつかない」「正しい漢字を書けずに、テストの点数が悪くなる」といったことが起き、結果的に、学習意欲そのものが低下するリスクもある。

 

なんていうことも書かれているのですが、これも調査・研究があるのでしょうか。疑っているのではなくて、裏付けが欲しいなと思っているだけです。

 今のところ私は、「外国人の日本語学習でも、運筆の練習はしたほうがいいんじゃないか」という考えでいますが、果たしてその考えが合っているのか、自信はありません。

 まずは他の方がどのように漢字学習を実践なさっているか、漢字の指導をしてらっしゃるか、教えていただけますと幸いです。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。