くまーるブログ

あやしうこそものぐるほしけれ。

夏至のおやつ


今日は夏至です。

北半球では、1年で一番昼の日が長い日です。

江戸時代に採用されていた「不定時法」の世界では、この日の1日はめちゃめちゃ長かったのです。

簡単に説明すると、添付した図の通りです。

図は、ウェザーニュースさんから頂戴しました・・・💦

 

「明け六つ」と「暮れ六つ」の間を6等分し、6分の1を「一刻」としていました。

ウェザーニュースの図を見てわかるように、夏至冬至では昼の時間がこれだけも違うのです・・・。
昔の人は「明け六つ」の時間に起き、支度して仕事に出かけ「暮れ六つ」の時間の少し前に変える支度をして家に帰ったそうです。店の閉店時間もだいたい「暮れ六つ」あたりだったとか。

昔の庶民は時計を持っていなかったので、「一刻」を知る方法としてお寺などの鐘の音を聞いていました。
一説によると、九は陰陽道で最大の陽の数(縁起の良い数字)とのことだったので、正午の時間に鐘を9回叩き、次の刻には2倍の18回鳴らしたそうです。次は27回、その次は36回と倍数にしていったそうなのですが、それでは叩く回数が多すぎて大変とのことで、一の位の数だけ鳴らしていたそうです。いつしかそれが時刻の呼び名にもなり正午の次を「八つ」その次を「七つ」と呼ばれるようになりました。お昼過ぎの時間に食べる「おやつ」はこの「八つ」から来ています。

ちなみに、江戸時代における「一刻」の長さは毎日変化していたわけではなく、二十四節気ごとに一刻の長さが変わっていたそうです。夏至二十四節気の一つですが、次の小暑(2022年は7月7日)になると、一刻の長さ、つまりは昼間の長さが変わったそうです。

その呼び名以外に時刻を呼ぶときに使われていたのが干支です。午前0時を「子」、午後0時を「午」として「子の刻」「午の刻」などと呼んでいました。「丑三つ時」の「丑」もそれにあたります。ただ、この場合の「三つ」は先ほどの陰陽道とは無関係で、「子から丑」の時間、「丑から寅」の時間などのそれぞれの時間を4等分したものの3番目を意味します。つまり「丑三つ時」というのは「丑から寅の時間を4等分したうちの3番目の時間」という意味です。不定時法の世界でも真夜中であることには変わりないですね。
また、「正午」や「午前」「午後」と呼ぶのも「午後0時」を「午」の時間としていたことによります。

ちなみにですが、干支は方角にも使われ、「子」は北、「午」は南を表していました。地球の北極と南極を結ぶ線を「子午線」と呼ぶのもこれに由来します。

ということで自分が知りたかったことをまとめる形でのブログでした💦
「おやつ」の語源等が参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。